団体インタビュー : ブロッサム
1. どのような活動をしていますか?
『子ども達の未来を応援したい』という思いからこの団体を立ち上げました。
団体を立ち上げた当初は、子ども達の将来の職業選択をサポートするキャリア教育を主に活動していました。実際にパイロットや薬剤師、女性消防士の方々を講師に招き、甲府市内の小中学校で小学6年生と中学1年生を対象としたキャリア教育の授業を計4回行い、仕事のやりがいや、どのようにしてその職業に就いたのかなどについて話してもらいました。
その他にも子どもたちの居場所作りの一環として、石和町の今井を拠点に子ども食堂も始めましたが、新型コロナウイルスの感染拡大により、キャリア教育の授業や子ども食堂といった活動を行うのが難しい状況となってしまいました。
そんなとき、やまなし地域こども食堂グループ “にじいろのわ”という団体から「食料支援をやってみてはどうか」と声をかけていただき、新型コロナウイルスの感染が収束するまでの間、笛吹市内在住のひとり親世帯を対象とした食料支援活動「にじいろフードパントリー笛吹」を始めることにしました。
当初は数か月で収束するものだと思っていましたが、この活動を始めてから気付けば2年半が経ちました。また、2か月に1回のペースでスタートしたこの活動も今では毎月開催しています。この活動を通じて食料支援が必要とされていることを実感し、この活動が必要とされる限り続けていこうと思っています。
2. 現在の活動を始めたきっかけは何ですか?
大学の同窓会で偶然、「こんなことやりたいよね」と話していた会話で意気投合したことがきっかけです。大学の学部は文学部で現在の活動とは分野は違うのですが、自分自身が子育てを経験して子どもの将来を考えたときに色んな職業があることを教えてあげることで、将来自分が就く職業の選択肢を少しでも増やしてあげられたらいいなと思っていました。また、子ども達にとっても何か目指すものがあれば日々の勉強も頑張れるのではないかとの思いから、4名の同窓生で現在の団体を立ち上げ、活動を始めました。
3. この活動をするうえで気を付けていること・大切にしていることはありますか?
支援品はすべての品物を並べ、各家庭で必要なものを選んでもらう形になっています。そのため小さい子も見やすいように子どもの目線に合わせて品物を並べるように工夫しています。また、支援品をお渡しするときは嬉しかった出来事や悩みなどをお話しできる貴重な機会でもあるのでその時間は大切にしています。
4. 今後の目標や展望は何ですか?
現在は主に子どもを対象とした活動を行っていますが、いずれかは一人暮らしをしている高齢者など誰もが集える居場所を作りたいと考えています。同じ地域に住んでいるからこそご近所同士の繋がりは大切であり、それは災害時にも活きると思います。また、子どもと高齢者の交流の場となり、手遊びなどを伝承するきっかけとなったら嬉しいです。
5. 最後にこの記事を読んでいる方、
今後ボランティアを始めたい方に向けてメッセージをお願いします。
今後ボランティア活動を始めてみたいと思ったら、自分一人で活動しようとは思わずに「こんなことをやってみたい」など関係機関に相談をしてみたり、周囲に話すことで様々な支援策を知る機会となったり、同じ思いを持つ仲間に出会えるきっかけになるのではないかと思います。
また、現在行っているひとり親世帯への食料支援活動に関しては、同じような活動を行う団体がもっと増えてくれたら嬉しいです。この活動に興味がある方は、ぜひお問い合わせください。
【問合せ先】
ブロッサム (事務局:岡)
TEL:055-263-3139