掲示板:5. 取材記事

[0012] 【団体インタビュー】笛吹市朗読ボランティアサークル

  
 団体インタビュー : 笛吹市朗読ボランティアサークル


今回は、笛吹市朗読ボランティアサークルの今年度代表を務める志村さんにお話をお伺いしました。


                 



 1. どのような活動をしていますか?

 笛吹市内で活動する朗読サークルが集まり、平成18年にこのサークルを立ち上げました。市内に住む視覚障害者の方々が情報弱者にならないよう社会福祉協議会から委託を受け、笛吹市と社会福祉協議会の広報誌を朗読してCDに録音するという音訳をしています。

 現在では7つの朗読サークルが所属しており、毎月3グループで分担して行います。視覚障害者の方々に広報誌の情報を健常者の方と同じタイミングで届けられるよう、原稿が手に入ったらなるべく早く各グループが音訳に取り組むようにしています。

 広報誌は表紙から各ページの細部まで朗読し、掲載されている写真の様子なども言葉で伝えます。音訳の基本は朗読奉仕員の養成講座で学んでいますが、どのように伝えたらいいのか分からないときには先輩方に教えてもらっています。

 その他にもスキルアップのために月1回の勉強会を行ったり、近年はコロナ禍により開催できていませんでしたが朗読発表会も開催しています。来年の1月には数年ぶりの朗読発表会を開催する予定でいるので、それに向けて練習に取り組もうと思っています。

 

                                 

                                                  (今年度代表を務める志村さん)

 


2. 現在の活動を始めたきっかけは何ですか?

 母が視覚障害者で、目の見えない人のもどかしさを一番近くで感じていたからこそ「私も何か福祉活動でお手伝いをしたい」と思っていました。もともとブライダルの司会業をしていたこともあり、その経験を活かせそうな朗読奉仕員に興味がありました。
しかし、子育て中ということもあり、なかなか一歩が踏み出せずにいましたが子育てがひと段落したときに「朗読奉仕員養成講座」を受講したことが現在の活動を始めるきっかけとなりました。

 

 

                
                 (担当グループの代表が原稿を受け取り、自グループの担当ページを確認している様子)

 

3. 音訳をするうえで気を付けていることはありますか?

 音訳は絵本の朗読とは違い、聞いている人に情報を伝えることが大切です。そのため、聞いている人が分かるように高すぎず低すぎない声のトーンで抑揚をつけないで話すように心がけています。
その他にも、原稿に目を通して漢字の読み方を確認するといった事前準備や、分からないことは先輩に教えてもらえるような関係性を築くために他グループとのコミュニケーションを図ることも欠かせません。

 

 

4. 今後の目標や展望は何ですか?

 年齢を重ねてもライフワークとしてこの活動を続けていきたいと思っています。
また、こういった活動があることを色んな方に知ってもらい、朗読奉仕員に興味がある方や若い世代の方に参加してもらえると嬉しいです。

 

 

5. 最後にこの記事を読んでいる方、
 今後ボランティアを始めたい方に向けてメッセージをお願いします。


 朗読奉仕員の養成講座は年に1回しか開講されませんが、勉強会の見学は随時受け付けています。
朗読をやったことがないという方でも技術は後からついてくるので、興味のある方はぜひお問い合わせください。

 

 


 

 【問合せ先】
笛吹市社会福祉協議会 
支援センター ふえふき
TEL:0553-34-8080

 

 

2022(R4)年8月4日 13時0分